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大学生の夏休みに、1人で韓国・ソウルに旅行した時の話です。 ツアーに申し込んだので、ほとんど添乗員さんが案内して下さり、日本であわてて詰め込んだ韓国語のフレーズも忘れるくらいのほほんと旅を楽しんでいました。 そして最終日の自由時間、他の方がお土産を買いに行ったり、ホテル周辺を散策する中、私は1人で電車に乗り、かき氷や生搾りジュースが有名なフルーツパーラーに行きました。 Instagramで見てお店の雰囲気は知っていたのですが、実際に行ってみると素朴な雰囲気のお店の中にフルーツの形をしたテーブルがたくさん並んでいてとてもかわいい！ テンションが上がって店内をずっとキョロキョロと眺めていました。 さあ、大きなミックスジュースとマンゴーのかき氷を持ってウキウキしながらスイカ型のテーブルに座ろうとしたら……。 浮き足立っていた私は、テーブルの足に引っかかって転び、何もかもをぶちまけてしまったのです。 真っ青になって立ちすくんでいると、奥からスタッフの方がサッとモップを持ってきて、あっという間に片付けてくださいました。 ツアーで甘やかされきってごめんなさいすら咄嗟に言えず半泣きの私に、 「大丈夫だよ、もう一度持ってくるから座って待ってて」 といって、気にせずゆっくり滞在していいと励ましてくれたのです。 最初は申し訳なくて情けなくてかき氷の味もわからないくらいでしたが、スタッフの皆様が沢山話しかけてくれ、 「またおいで」と見送ってくれた事で、旅一番の思い出になりました。 この失敗で普段とは違う楽しい時間こそ失敗が起きるものだと痛感しました。 それ以来、ワクワクした時こそ、まず1度深呼吸することを心がけています。
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